前回は「アンプレヤブルの球」を特集しましたが、今回は無罰で救済されるケースを知りたいと思います。
定義をそのまま読んでも分かりにくいので、少し解説します。
ペナルティの課されない救済処置もあるのです。(修理地やカジュアルウォーターなど)
1,修理地 (よく青い杭で囲まれていたりします)
2,カジュアルウォーター (水たまりの状態、雪など)
3,カート道 (道のどこに球があるかで処置が変わります)
4,穴掘動物、虫、鳥などによって作られた穴や異常なライ (モグラの穴etc.)
自分のボールが見つかった上で、異常なグラウンド状態と判断した場合無罰で次の1クラブ・レングス以内でのドロップで打つ場所を選ぶことが出来ます。
ドロップの場所
ニアレストポイント※から、1クラブ(クラブは使うべきクラブ※)分の長さの半円形内にドロップすることが出来る。ドロップした際に・・・
(あ) ボールが 転がって ピンに近づいた時 |
(い) ハザード、カート道、修理地等にボールが転がって入った時 |
(う) ドロップしたボールが 落ちた所から 2クラブ以上転がった時 |
この場合は再度ドロップしなければならない。
それでも上記範囲外にボールが出た場合は、プレイス(手で置く・移動)をします。
補足)
バンカー内のカジュアルウォーターの場合
救済のニアレストポイントはバンカー内でなければいけない
バンカーが全てカジュアルウォーターでドロップできない場合はホールとボールのあった箇所から後方延長線上の処置でバンカー外への処置が出来る。その際は1打罰を払うこととなる。
※ニアレストポイントとは・・・
救済のニヤレスト・ポイントとは (i) ホールに近づかず、しかも、(ii) そこにボールを置けば ストロークをする時に救済を受けようとしている状態による障害がなくなる所で ボールの止まっている所に最も近いコース上の 「一点」 である と定義されている。
つまり、修理地などの救済が受けられるエリアにあるボールの場合は それにスタンスがかからない所が条件になり、上図のような状況で 右利きのプレーヤーがプレーしているとすれば B がニヤレスト・ポイントになる。上図では C の方が B より 少し 近いが、右利きの場合、C ではスタンスが修理地にかかってしまうから C ではなく、修理地にスタンスがかからない状態で ボールを打つことを想定した時にボールがあるべきポイント A が左側のニヤレスト・ポイントになるから、ボール (O) から A と B までの距離、即ち、OA と OB を比べて 近いサイドの Bが 救済のニヤレスト・ポイントになると言うことだ。ただし、左利きの人であれば ニヤレスト・ポイントは C になるし、上図の例では該当しないが、プレーの方向に対して後方が救済のニヤレスト・ポイントになることもある。
(『ゴルフ豆辞典』より抜粋)
※1クラブ・レングスとは・・・
前回紹介をした「アンプレヤブルの球」の際には2クラブ・レングスの範囲内にドロップが出来た。しかもクラブはドライバーを含めなんでも良かった。しかし、無罰の救済を受ける際は使うべきクラブで1クラブ分を計測する。例えば、ドライバーで打つことは考えられないような状態で、ドライバーを持って、そのスタンスが修理地にかかるから救済を受けるということは許されない訳だ。救済を求めている対象物や状態がそこになかったら使っていたはずのクラブをプレーヤーは使わなければならない。また、ドロップをする時に 関連するルールに違反をしたら ペナルティーの対象になるので、その点についても 注意が必要である。
■状況
朝露でボールに葉っぱがペッタリとついていた。これを取り除くことは出来るか。