よくあるケースからルールを身につけていくならばOBのショットとロストボールについてしっかりと覚えていきましょう。
■どのようなケースがOB?(イラスト①)
A・・・セーフです
B・・・セーフです
C・・・アウトです
D・・・アウトです
OB杭(白杭)の内側(フェアウェイ側)とOB杭・内側を結ぶ仮想のラインを「OBライン」と呼びます。(イラストでは黄色波線)
このライン上に掛かっているボールはセーフです。白杭に幅がありますが外側のライン(イラストでは赤色波線)はOBとなります。
コースによっては白杭ではなく、白い線を実際に引いてOBラインにしている場合があります。(イラスト②)この場合はラインに掛かっているボールはOBです。注意しましょう。
B・・・アウトです
■処置の正式なルール
・1打罰を加えて元打った場所に戻って打ち直しをする
→ティショットならば打ち直しの2打目に1打を加えて3打目となります。
※打ったあとにOBかどうかを判断できない場合
→「暫定球」を“宣言”して、暫定球を打ちます。宣言して打たないと、その球がインプレーとなり1打目が見つかった場合でも打てないことになります。
■ローカルルール(特設ティ・前進4打ルール)
国内の多くのゴルフ場ではプレーの進行を遅らせないために、そのコースの独自のルールとしてローカルルールを採用しているケースが多いです。それが通称「前進4打」と言われる特設ティの存在です。詳細のルールは各ゴルフ場のルールに沿うことになります。
正式なルールではOBは元打った場所で打ち直すのですが、「前進4打ルール」ではOBの際はコースの用意した前方の特設ティから4打めとして打つことで元の場所に戻る時間を省略することが多いのです。ロストボールでもOBと同じく前進4打で処置するのが一般的です。
前進4打の特設ティからまたOBをしてしまった場合
→通常はここからは正式ルールです。同じ場所から打ち直しをしましょう。1打罰を加えて6打めとなります。OBかどうか不確かな場合は「暫定球」を打ちましょう。
無くなるはずが無いと思われるような場所でもボールを5分以上見つけられないときは「ロストボール」として処置をしなければなりません。その場合はOBと同じように1打罰を加えて元の場所から打ち直しです。しかしながらティショットがロストボールの場合、特設ティがあるのならばそこから4打めとして打ち直す(ローカルルールの適用)ことになります。
ローカルルールは当日確認する必要がありますが、なくなったと思われる場所の最寄のフェアウェイから4打めとして打つケースも有ります。確認しておきましょう。
※前進しているにもかかわらず3打めとして打つケースは有りません。注意しましょう。
また自身やキャディ、パートナーがボールを捜したあとに「暫定球」を打つことは出来ないので注意が必要です。(打った場合はその球がインプレーとなる)
ただし“確実に”次のようなケースであると分かっている場合
1、動かせない障害物(修理地やカジュアルウォーター)の中に入ったが球が見つからない場合
2、局外者にボールを持ち去られた場合
これらの場合は「無罰の救済」をニアレストポイントから1クラブレングス以内へのドロップが出来きます。(詳細はこちら)
■状況
セーフではあるがOB杭にボールが近づいたためにスタンスが取れないので、杭を抜いて打った。